RADWIMPS、ドラム山口智史が持病の悪化により無期限休養へ

RADWIMPS_2015_R
32079009

RADWIMPSからの大事なお知らせ

 いつもRADWIMPSを応援していただきありがとうございます。

 本日は、大事なお知らせがございます。

 ドラムの山口智史が、持病の悪化により活動を控え、休養に入ることになりました。自分の思うようにドラムを叩けなくなったことが原因です。
 2009年のイルトコロニーTOURのライブ中、バスドラムを鳴らす右足が、本人の意思とは異なり、動かせなくなる瞬間がありました。のちに判明しますが、これはフォーカル・ジストニアと呼ばれる神経性の症状で、鍛錬を要する職業の方が稀に発症するものです。フォーカルは局所、ジストニアは身体のこわばりや緊張と言う意味を持っています。
 音楽家は、時に複雑な動作をハイスピードで繰り返すことを要求される、繊細な職業です。極度に集中したトレーニングを長期間続けた結果、楽器を前にすると脳がストレスや緊張で過敏に反応してしまい、エラーを引き起こすのが原因ではないかと考えられています。
 山口はリハビリを続け、回復や悪化を繰り返しながら、今までツアーやレコーディングをおこなってきました。

 しかしこの夏、症状は突然悪化し、「もうステージには立てない」と申し出がありました。それを受けて、「ライブ中にドラムが止まっても、自分達は演奏を止めない。安心して叩いて欲しい」という言葉をかけ続けました。実際、過去のライブ中にバスドラムが途切れた時、メンバー全員がドラムセットに駆け寄り、「大丈夫!」と山口に笑顔を向けたことも何度もありました。
 それでも山口は、心身ともに限界を迎えており脱退を希望しましたが、よく話し合った結果、無期限の休養として籍を残すこととなりました。

 RADWIMPSは今年、メジャーデビュー10周年を迎えます。ここまで支えてくれたファンの皆さんに喜んでもらおうと、昨年よりいろいろな計画をしてきました。既に発表しているツアーも、たくさんの人が楽しみにしてくれています。
 それを今ここで、全て放り出すわけにはいかない。自分達の歴史を、ファンと歩んだ時間を、今突然閉じるわけにはいかない。
 プロのミュージシャンとしての、社会的責任もあります。
 そうして、残った全員で前に進もうと決めました。

 ライブを実現させるために、山口と共にサポートドラマーを探し始めます。
 同時に、「良いドラマーが見つからなかったら、全てのリスクを引き受ける覚悟で、ツアーはキャンセルする」という決断もします。山口がいないライブをするのであれば、ベストな状態で観客の前に立つ必要がありました。
 昼夜を問わないオーディションが繰り返され、幸い良いサポートドラマーとの出会いがありました。ドラマー選考に関わって頂いた全ての方々に御礼申し上げます。山口は今、細かいフレーズやニュアンスを新たなドラマーに伝え、RADWIMPSの音楽をライブで再現、発展させるために自分の責任を果たそうとしています。

 RADWIMPSを愛してくれている人にとって、すぐに受け入れることは難しいかもしれません。納得いくものではないかもしれません。それでもファンと音楽に誠実に、RADWIMPSだからできる表現を続けていきます。
 山口の演奏を楽しみにしていた皆様、11月のツアーのゲストアクトの皆様、このような事態となり大変申し訳ありません。彼もRADWIMPSの一員として、ファンと音楽に対して、常に誠実でいようとしていたことをどうかご理解ください。

 10年前の11月23日、RADWIMPSはメジャーデビューしました。
 感謝をお届けするべく、今も準備を続けています。
 夏フェス出演、初めてのヨーロッパライブを含む海外ツアー、ゲストバンドを迎えての国内ツアー、それ以降も発表になっていない計画もあります。
 全力でお届けする所存です。

 さらなる応援を、よろしくお願い致します。
 
 RADWIMPS メンバー・スタッフ 一同

http://www.radwimps.jp/info/ 

■フォーカル・ジストニアとは■
楽器を演奏するためには多くの場合「指が素早く正確に動かせる」という指先の特殊なスキルが必要とされます。

しかし
フォーカル・ジストニアは、楽器演奏の際に意図せず手指の筋肉に力が入って指を動かすことができなくなったり、動かそうと思っていない指が勝手に動いてしまうなど、「思い通りに手指を動かせなくなる」という演奏家にとって非常に恐ろしい障害です。

■フォーカルジストニアの症状■

フォーカル・ジストニアは多くの場合に痛みやしびれを伴いません。そのため、演奏者はごく初期の段階では「何となく動かしにくい、変だな」「練習不足ではないか」と感じて、さらに練習を続けてしまい、症状を悪化させてしまうという悪循環に陥ることがよくあります。


http://www.dispokinesis.jp/focaldystonia.html


コメント

  1. 音速ラインのドラムもそんな感じで脱退したの思い出した。

  2. コブクロの小さいほうもジストニアになってたよな

  3. 病気は仕方ない。
    おとなしく待ちます

  4. 米米CLUBのフラッシュ金子も似たような病で、サックス→キーボードへの転向を余儀なくされたな…ミュージシャンの職業病か?
    とにかく、しっかり養生して…

    1
  5. かわいそうに

  6. サポート誰なんだろ

  7. 氣志團のドラムもジストニアで活動休止中だね

  8. よくミュージシャンがなる病気なんだ。初めて知った

  9. ラッドって最近活動してたの?っていうイメージ

  10. ハズドラム足でやりながら手でドラムを叩くなんて器用な事俺にはできん
    考えただけでなんかストレスたまってくる

  11. ずっと笑顔で叩いてた裏側にはそんな事実があったとは…ドリハイの間奏のドラムめっちゃかっこよかったで…ゆっくり休養するんやで

  12. 凛として時雨のドラム、ピエール中野もこれのせいで活動休止してたらしい。
    中野さんは戻ってきてるし、山口君にもしっかり休んでまた戻ってきてほしいな。

  13. バイオリンみたいな繊細な人が良くなるんだけどドラムでもなるんか。
    ピエールさんがなってたことすら知らんかったわ・・・。

  14. GRAPEVINEのベースもこれで休養、脱退したよな

  15. 両手両足を高いレベルでコントロールすること考えるとドラムって本当大変だと思う
    4つのうちどれかが苦手なだけで表現力激減するわけだし

  16. 自分から脱退希望するなんてよっぽど辛かったんだろうなぁ山口さん。
    それを必死に止めてたメンバーもまた辛かっただろうなぁ。
    ゆっくり養生してくださいね、僕はいつまでもファンです。

    1
タイトルとURLをコピーしました