ウルトラソウルや太陽のKomachi Angelみたいな
インパクトのあるタイトルばかりが取りあげられて
稲葉の歌詞ってダサいって言われるじゃん
なので今回はあまり知られていないだろう稲葉の歌詞の
魅力について喋らせてくれ
どんな日本語でも使うって部分があると思う
「使っちゃいけない言葉はない」
これは松本が作詞に挑戦した際の稲葉からのアドバイスなんだけど
稲葉の場合は本当に使う言葉に制限をかけない
特に顕著なのが「~しちゃう」みたいな女言葉や
「~『ありゃ』」「飛び『だしゃ』~」「日々『にゃ』」みたいな言葉
今回は恋心については特に触れんぞ
使うんだろうけど「ありゃ」「だしゃ」って言葉は
そう使われないんじゃないかね
他にも独特のワードセンスも持っていて
「先生」「人生のオカズ」「座ぶとんのような心とからだよ」
みたいなタイトルも含めて
けっこう耳に残るユニークなフレーズやワードが
多いのが稲葉の歌詞の特徴の1つだと思う
「無理やり抱きしめたりしない」(ソロ:oh my love)
稲葉浩志 oh my love 歌詞
「あり得ないと決めて安心するのはやめて」(ユートピア)
B’z ユートピア 歌詞
「押しつぶされるほどの重荷をわたしにください」(Man Of The Match)
B’z Man Of The Match 歌詞
『抱きしめたい』が氾濫するj-POPの歌詞の中で
『抱きしめたりしない』っていう歌詞が出てくるのがいかにもこの人っぽい
しかもこれが子どもに向けた歌詞っていうのがまた驚き
歌詞って好みだしなんとも言えん
ただ奇抜で耳に残りそうなワードを並べてるだけの歌詞は
いいとは思えないかも
稲葉の事じゃん
ただ単にキャッチーなフレーズってだけでなく、
稲葉の歌詞はきちんとテーマもあるし中身もある
歌詞からきちんと意味も読み取れる
みたいな逆説的な言いまわしは
まさに稲葉節で魅力の1つだなと思う。
ようは叱咤激励的な歌詞なんだけど人の心理の核心をついてくるところが憎い。
「押しつぶされるほどの~」にしても
普通とは真逆な言い回しをした歌詞ってだけでなく
この詞を書いてる稲葉がもう五十路に突入しかけてるっていうね
ギターの松本にしてもそうだけど向上心が強くて
そのまま歌詞に現れてる
曲にして聞くと案外サラッと聞き流せるんだよね
たぶん上の歌詞もただ聞くだけだったら、半分以上の人間は気にもとめないだろう
稲葉自身は自分の歌詞を「コモンセンス」と対談で表現してたが
よく聞くと『愛のバクダン』みたいな特徴的なフレーズとは別種類の
独自の感性がうかがえて面白い
B’zの曲いいな
↓
LIVEかっけー
↓
歌詞が一番好きかもしれん…
って変化してった
「稲葉の歌詞の情景描写」
この人って実は情景描写が巧みなんだよ
有名な曲だと
「いつかのメリークリスマス」
B’z いつかのメリークリスマス 歌詞
「もう一度キスしたかった」
B’z もう一度キスしたかった 歌詞
どちらもB’zの人気曲で共通してるのがメッセージ性はあまりなく、歌詞の大半が情景描写で占められてるってこと稲葉の歌詞は実は情景描写がかなり盛り込まれてるけどあまり触れられないのでちょっと紹介
暗闇の中の光を見つめるようなポジティブさがいいと思うんだけど間違ってる?
その認識は間違ってないと思う
一番わかりやすいのだと「傷心」かな
「ちかよらないでおくれ もう痛いのはごめんだ
こわれるようなものに もう手は出さない」
って打ちひしがれて恋はもうしないって宣言してるんだけど最後の最後で
「優しくしないで これ以上はどうかおねがい
あの日のようにまた 自分がわからなくなるよ」
と期待を終わらせる終わり方になってたりするね
期待を終わらせる←×
期待をもたせる←◯
ミスってたわ
「まだ幼い闇の向こうに 星たちが浮かび上がり 君は群青に吸い込まれるように消えてゆくの」(ソロ:波)
稲葉浩志 波 歌詞
「光を弾いて 敷きつめた雲は魚の群れのよう
目を閉じ ざわめく気持ちを鎮め 空をただよう」(ソロ:I’m on fire)
稲葉浩志 I’m on fire 歌詞
「海沿いの球場 見下ろせば 白くけむり 人は消えて 向こうの空で犬のように 低くうなる雷」(Shower)
B’z Shower 歌詞
「針のような雨粒 水面(みなも)に輪っかをつくり
色とりどりの鯉 睡蓮の葉を揺らす」(睡蓮)
B’z 睡蓮 歌詞
「橋を飾る傘たちの間を縫って 君の部屋までゆくよ」(TIME)
B’z TIME 歌詞
他にもたくさん優れた情景描写の歌詞はあるんだけど
とりあえず思い浮かんだものを紹介
知ってるかい何しろここから先が~
L・O・V・Eなるものの真骨頂だよ
って気付いたときはダサすぎワロタがクセになるはw
初めて聞いたとき俺も「ダセェ!」って思ったよ
でもあのダサさも稲葉の魅力の一つでしょ
全然表現がちがったりするから比べてみても面白い
ちなみに個人的に一番関心したのは、横恋慕って曲の歌詞
「キミに飲みほされた グラスがカランと鳴り 真剣に妄想中の僕は
蒸し暑い夕方に気づく」
稲葉浩志 横恋慕 歌詞
聴いてるとき、はっきりと溶けた氷が浮かんだんだけど、
実は氷ってワードはどこにも出てきてないんだよね
情景をリスナーに浮かばせるって点でも
稲葉の歌詞はよくできてるんだなと認識させられる
これこそ稲葉リリックってやつ
ベスト5には絞れんが2つ、あとでこれだけは知っておいてくれってのを挙げるわ
1位「今年の野球はどうですか? たぶん怒ってるでしょう」(ソロ:LOVE LETTER)
稲葉浩志 LOVE LETTER 歌詞
2位「何かを期待することで 時にすれ違うけれど
無心に与えあい続けることは 夢の道端に咲く花のようだ」(月光)
B’z 月光 歌詞
3位「いたれりつくせりの よくできた部屋で
アタマに脂肪がついてくる」(おでかけしましょ)
B’z おでかけしましょ 歌詞
いつかのメリークリスマスでは主人公が「椅子」を買いに行くわけだけど、
なんで椅子なのかと思った人もいるだろう
俺も実際指輪とかでよいのでは、と思ったことがある
しかし、指輪ではなく日常的に使う椅子という生活品で
2人の関係が非常に親密なのを暗に表してるんじゃないか、ということ
ちなみに稲葉がラジオで椅子であった理由を説明しているが、
「大きいから」の一言で終わってるので
この考察が本当にあっているかは知らない
夢見ヶ丘めちゃくちゃ好きなんだけど
あの歌詞は難しくて俺にはうまく説明できんのよな
小難しいこと抜きにして好きだわ
LOOSEのあたり凄く好きだったんだよな
すまん
俺もイマイチそこはよくわからん
そもそもあなたを呼ぶ声は~があまり好きじゃない
そうか、残念
曲自体は好きなんだけどなー
どうしても新しいものへと 気持ちは向いてしまうけど」
ベストリリースの後に出たアルバム曲の「ながい愛」
B’z ながい愛 歌詞
特にB’zは時期ごとによってやるジャンルが極端に変わって
ファンがついていけなくなることがある(94年などがこれにあたる)
まさにこの歌詞はB’z稲葉からのファンに対するラブコールみたいなものだと俺は思ってる
夢見ヶ丘めちゃくちゃ好きなんだけど
あの歌詞は難しくて俺にはうまく説明できんのよな
引用元: http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/
曲→ライブ→歌詞ってのはすごい良くわかる