HYDE、SONGSの内容「今、アメリカに挑む」

ニュース

2019.06.23

SONGS　HYDE

青・ナレーション(戸次重幸)
緑・大泉洋
黒・HYDE
赤・その他
桃・海外のロックファン

～4月に行われた台北でのライブ映像～

ナ：ラルクアンシエルのボーカリストhyde。彼が今ソロアーティストとして届けているのが激しいロックだ。
そんなHYDEとSONGS責任者の大泉には意外な共通点があった。
それは「北海道愛」
HYDEはここ数年、毎年ファンクラブのイベントを北海道で行っている(2015年富良野での写真)
スノーボーダーということもあり、北海道をこよなく愛しているのだ(スノーボードをするHYDEの写真)
そこで絵が得意なHYDEにこんなお願いをしてみた。

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～北海道をテーマにイラスト描いていただきたい～

Q・大泉洋と面識は？
HYDE：泥酔の時に会ったような気がする。夢かな？

Q・大泉洋のイメージは？
なんかちょっとぼーっとしたようなイメージがある。(絵は4分半で完成)

Q・HYDEのイメージは？(大泉洋に対して)
大泉：普通の姿はあんまり見れないイメージありますよね。あんまりこう、お出になられないから。
俺も直接会った時の違和感は本当に居るんだみたいな。
この世界に身を置いてても架空の人みたいな、妖精みたいなイメージがある。
生身の人間感が見れたら嬉しい。

ナ：HYDEは現在50歳。
今の夢はアメリカに自分のロックを響かせることだ。
今年5月に行われた3週間で全米13カ所を周るツアー。
そこで見せたのは強い覚悟でアメリカに挑む姿だった。

～スラジオライブ『HONEY』～

ナ：HYDEは今アメリカのロサンゼルスに音楽制作の拠点を置いている。

HYDE:好きな音楽はロスのものが多かったかな昔から。
その、モトリークルーだったりリンキンパークだったりとか。なんとなくやっぱり西海外のサウンドが好きだったね。

ナ：憧れのロックの本場に乗り込み常に新しい音作りを続けているHYDE。
今どんな思いで音楽と向き合っているのだろうか。

Q・今の夢は？
HYDE：フェス(アメリカの音楽)のメインステージに立って客を熱狂させることです。
それならあと3年でなんとかならへんかなって実は思っています。
やっぱり年齢的なこともあるし　あのー(言葉を探しながら)日本人の年寄りがアメリカに行ったところであまりいい結果は生まれないと思うんですよね。
そこにリアリティが僕にはないですね。
だからできることってホント僕あと数年だと思うんですね僕のやりたいこと。
なので時間がないと思ってます。
日本でもそんなに長くクレイジーなことできると思っていないんで。

～5月に行われた全米ツアーの映像～
ナ：5月24日HYDEは全米ツアーのカンザスシティへの公演に向かっていた。
ツアーも残すところ2公演。移動距離はおよそ8000キロに及んでいた。
移動は大型のバス。常にバンドメンバーやスタッフと生活を共にしてきた。
ここがホテルの代わりで時には楽屋にもなる。

～移動バスの車内にて～
HYDE：ここが僕の定位置というかなんとなくここが一番贅沢な席。落ち着きますね。

ナ：HYDEはなぜ今あえてアメリカでツアーを行うのだろうか。

HYDE：僕日本でねある程度有名だから、もうラルクのhydeってだけで音楽聴いてくれない人が山ほどいるんですよ。
アメリカの人だと新人じゃないですか僕ただの。よくわからない日本の。
そのほうが新鮮に聴いてくれるんですよ。純粋に音楽として。
おっさんが純粋に「あぁいいかなこいつら」って聴いてくれる。
その状況を多分、今僕欲しいんですよね。
アメリカ人もイギリス人も母国語の音楽以外はあんまり興味ないんですよ。
だから一番強敵だと思っています。
僕自身活動するのにそんなに時間があると思ってないから。
ヨーロッパにお金をかけて時間をかけてやる時間がちょっと惜しいんですね。
自分からアピールするんだったらもうアメリカしか僕に時間が残されていない。
だから最後の敵を最初から少しでも倒したい。
ラスボスを最初から倒しているようなもの。

ナ：カンザスシティでのライブはアメリカのメタルバンド『IN THIS MOMENT』のサポートアクト

～リハーサル風景～
ナ：メインのバンドのセット前方、その限られたスペースに自分たちの機材を準備していく。
音楽はもちろんビジュアル的にも観客に刺さるステージにしたい。
HYDEはそう考えている。

HYDE:僕は演奏は全部任せてるんでメンバーに。
僕は美術面とか(自分の)やれることをやりたい。
でも一番重要なのは狭いからといって小っちゃくならないことね。動きを。
狭くても足元も分からない状態でも、こじんまりしちゃうんでね(動きが小さくなれば)それは避けたい。

ナ：会場に足を運んだロックファンはHYDEの音楽をどう思っているのだろうか

ロックファン①：何曲か配信サイトで聴いたけどすごく良くって驚いたよ。
このライブでオープニングアクトをやると聞くまで名前も知らなかったんだけど。

ロックファン②：ロックに他の国の文化が入ってくるのは良いことだよね。
別の文化に触れるのは刺激的だしロックの世界で彼が何をやってくれるのか楽しみだ。

～開演15分前～
メイクの話

～ライブ映像のダイジェスト～

～インタビュー～
HYDE：一番重要なのは(少し考える)パンクのような精神というかそれこそ『アンチ』かもしれないですけど。
その精神がライブから無くなるのが怖いですね。
そういうアーティストになりたくないなって。
だから僕今ロックのステージをやっているけど、それがなくなってまでやりたくないというかね。
攻撃性だったり　そういう部分が無くなるのが怖いです。戦ってたい。

～ライブ終了後、バスに乗り込む様子～
ナ：10代の頃憧れていたミュージシャンたちのように自分もロックで人の心を動かしたい。
音楽を始めた頃に描いた夢は今も息づいている。
アーティストとして日本で全てを手に入れたように見える今も、一番大事なのは夢に向かって走る時間。

～『ZIPANG』(feat.YOSHIKI)のMVが流れる～
ナ：海外で過ごす時間が増えているHYDE。
彼が日本をテーマに作り上げた曲がZIPANGだ。

HYDE：もともとコンサートの、まぁずっとアゲアゲの曲だと続かないんで谷を作るんですけど。
ただのバラードじゃなくて、どうせなら日本の個性を出したい。
で日本のいいとこってなんやろなって。
日本の旋律、ヨナ抜き音階。美しい四季を、日本の四季を歌いたいなって。
それを聴いた日本の人が『やっぱ日本っていいな』って思ってもらえたらいいなって思いました。

ナ：海外で戦っているからこそ伝えたいと思った日本の美しさ。
今、世界に向けて歌う。

～スタジオライブ『ZIPANG』～

ナ：アメリカツアー最終公演は今音楽制作の拠点を置いているロサンゼルスで行われた。
この日はHYDEだけのワンマンライブ。

～HYDE会場入りの様子～
ナ：あらゆる年代のロックファンが集まっていた。
インターネットをはじめ、音楽を伝える手段が増えた今でもHYDEが一番大事にしているのはライブだ。

HYDE：(音楽活動の)基本はライブとしか思っていないですね。
YouTubeとか配信はあくまで手段で、そこで人気になろうなんて思ってないですね。
やっぱライブじゃないと、なんだろうな。
その本質が伝わらないし、直接人を魅了できないとなんかロックと言えないというかミュージシャンと言えないというか。

～ワンマンライブの映像(みんな撮影しまくり)～

ナ：自分のロックをアメリカで響かせる。その夢に向かい全力で走り続けている。
ただその時間は無限ではないという。

HYDE：もちろん音楽は続けられますよ。でもクレイジーなことをやり続けられる自信はないですね。
なんか燃え尽きて体壊して終わるのを目指してるというか。
いつ(終わりが)来てもしょうがない状態だと思ってます。
だから僕もその日その日、出来る限り夢に近づいて。
それが例え(途中で)終わってしまっても「やれることはやった」と思っていたい。
今は今で出来る限りのことをやって例え終わったとしても悔いはないです。